人生のBS
タイトル:人生のBS
株式会社などの企業の場合は会計帳簿を付ける義務が課されています。会計帳簿は一般に貸借対照表と損益計算書が決算書として代表的なものとなります。
ちなみに貸借対照表は企業の資産と負債を記録して企業の所有する決算時の財産の状況をつまり資産・負債はどのくらいのものかを利害関係者(株主・債権者等)に開示するためのものです。当然、資産は多く負債は少ない状況が好感されます。
一般に企業の資産は金銭価値で現すことができます。この考え方を人の人生に当てはめてみたらどうなるだろうか、とふと考えることがあります。
ここで資産及び負債を精神的なものつまり可視化できないものであったらどうかと考えたりします。資産はプラスの財産で、それは人にとっての精神的にプラスの財産とは何かと考えてみると面白いかもしれない。自分にとっては単純に幸福な思い出つまり楽しい思い出などはそれになるかもしれません。例えば一度訪ねてみたいと願っていた大切な場所に行くことたができたとか。自分が一生懸命努力したことが結果的に多くの人に喜んでもらえた経験とか。気の合う仲間と貴重な時間を過ごすことができた思い出とか、がそれにあたると思います。人によってその内容は千差万別と思います。ギャンブルで思いがけずビックな行幸に巡り会えたりとか、人によって様々と思います。
そのへんに人間の価値観の違いが出てくるとは思います。人間性の品格が表現されるかもしれません。
反対に精神的な負債はどんなものでしょうか。悲しい経験とかがまず心に浮かぶかもしれません。人を恨むようなことはとてもつらいことだと思います。人から恨まれることも同様かもしれませんが、当人の心の中では意識されていなければ不幸と感じないかもしれません。
人間の精神は都合良くできていて、嫌な思い出や不幸な感情は忘れてしまうというメカニズムが備わっているようです。不幸な思い出や出来事は記憶にはあっても、感情は自然に薄れていくので、いつまでも人を不幸にしたままにはできないように思います。ただそうであってもマイナスの感情の種は極力蒔かないにこしたことはありません。そのためにはどのようにすればいいか、対処法はあるのでしょうか。
人には波動というものがあって、なんとなく人を明るくしてくれるような波動を持っている人はいるように思います。幸福感に満たされているような人が身近に多くいて、その波動のご相伴にあずかれればそれがいいのですが、経験上なかなか難しい場合もあります。
そんなときは自分自身が少しでも幸福の波動を生じさせる生き方をしてみるとか、少なくとも生活の中でプラス思考ができるように癖を付けるのもいいのではないかと思います。類は友を呼ぶと言いますので、そのうち幸福感のある人が周りに現れたら心の貸借対照表の資産項目がプラスになっていく端緒と思います。
貸借対照表は通常略してBSと呼ばれています。